【講義風景】わくわく心理学(佐賀女子短期大学 学長 田口香津子氏)
12月2日(木)、佐賀校大学院の講義で「わくわく心理学★心の健康にちょっと役立つヒント」と題して心理学の講義がありました。心理学となると堅苦しいイメージがありますが、田口講師からは明るく、分かりやすく、解説してもらいました。

まず、心理学の入り口として、人を観察(見る)するとき、「事実」と「憶測」を区別することが大事であること。
そして、「こころのふしぎ」と題して、心には意識(表面にでていること)と無意識(水面下にあること)の領域があり、受け入れきれない大きなトラブル(ストレスやショック)にあうとその間にある「ふた」が閉じ、心にあることが別の形(別のルート)に変わり、SOSが発信されます。
また、衝撃的な事件に遭遇した後は、フラッシュバック(予期しない危機場面の再現)などが起こり、心身の不調になります。しかし、周りの人の支え(助けるよ。安心していいよ。大丈夫。)などで、長い時間かかりますが、回復していきます。と解説。


そして、心理学で使われる検査である「バウムテスト」について話され、ご自身が大学時代の授業で「実のなる木を一本描いてください。」との課題で描かれた絵を示しながら、絵の中に潜む心理を解説されました。学生の皆さんは心理学の奥深さを体験されました。
田口学長は認定特別非営利活動法人 被害者支援ネットワーク佐賀 VOISSの理事長もされており、心理学のエキスパート。
学生の皆さんは、普段、聞けない心理学の話に真剣に聴講されていました。