【講義風景】古代へタイムスリップ(佐賀城本丸歴史館:館長 七田忠昭 氏)

11月10日(水)、佐賀校で「佐賀の弥生文化と邪馬台国問題」と題した考古学の講義があり、吉野ヶ里遺跡の発掘に携われた佐賀城本丸歴史館の七田館長にお話をいただきました。

今回は、弥生時代の吉野ヶ里や九州北部などの遺跡から見える国の状況、生活様式、墳丘墓の状況など、写真やイラストなどを使いわかりやすく説明してもらいました。

まず、考古学の基本は、型式学(発掘された土器などの形の変化)、層位学(どの地層にあったのか)、分布論(どこに広がっているのか。人の交流。)から考えを進め、放射性炭素、赤外線・エックス線、年輪年代、人骨調査、民族調査などから解明しているとのことです。

講義の中で、邪馬台国は中国文化の影響が大きかった九州にあったのではないか。(九州説)

卑弥呼は邪馬台国の女王ではなく、倭国の女王である。

また、古代の佐賀は有明海を使った中国航路の中心地であった。

吉野ヶ里は中国文化の宝庫である。などの話があり、

まさに古代にタイムスリップしたような講義でした。